機械式時計の精度は日差(1日の進み・遅れの度合い)-10~+20秒くらいまでは許容範囲内とされています。
アンティーク時計では+30~+60程度でも許容範囲内とされることがあります。
クオーツ式時計は非常に精度が高く、誤差は月に数秒、精度の高いものであれば年に数秒程度しか出ません。
・姿勢差
・温度差
・ゼンマイの巻き上げ具合
・腕の動きの量
こういった要因が考えられます。
歩度測定器はテンプの音をマイクで拾って歩度を測定します。
1分ほどの短時間で測定することができる優れものです。
こちらの機械にかけると次のようなことが分かります。
一日の進みと遅れ(日差)がどれくらいかを表示します。
写真だと+21s/dとなっていますが、これは一日に21秒進むことを意味します。
逆に-21s/dという数字が出た場合、一日に21秒遅れが生じます。
天輪の振れる角度です。
片振幅の角度で、最高に振れるものは340度程度、ゼンマイが切れて止まる直前で100程度です。
270度~320度くらいがベストな数値と言われています。
天輪とひげゼンマイは時計の等時性を決める部分ですが、大きく振れることで性能が高まり、進み遅れの誤差が小さくなることになります。
テンプの振動の中心が本来のあるべき位置からずれる程度を指します。
同じ時計であってもその時々の振り角に反比例して数値が変わってしまうために、測定した振り角を掛け合わせて角度を単位として表示します。
一般的には0.0~0.2くらいが良い数値とされ、アンティーク時計では0.5程度まで許容範囲内とされることもあります。
アンティークで毎秒5~6振動(19,800~21,600)。
近年もっとも一般的とされているのが毎秒8振動(28,800)です。
一般的に高振動になると精度が安定するといわれていますが高振動のものは摩耗や消耗が激しいので耐久性を持たすために、敢えて10振動にせず8振動にするという試みもあります。
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