今回は、ルイ・ヴィトンの定番モデルでありながら、現在は廃盤となっている「コンパクトジップ」の、明らかなコピー品についてご紹介します。
お伝えしたい最重要ポイントは、「コンパクトジップにダミエ・アズールは存在しない」という点です。ダミエ・エベヌ(茶色の市松模様)は存在しますが、ダミエ・アズール(白系の市松模様)は正規品として製造されておりません。
そのため、もしダミエ・アズールのコンパクトジップを見かけたら、それは間違いなくコピー品ですので、くれぐれもご注意ください。
偽物の見分け方:真贋鑑定の重要ポイント
存在しないモデルであるという前提の上で、さらに見分けるための具体的なポイントを解説します。
✅ シリアルナンバー(製造番号)
「CA0063」というシリアルナンバー自体は実際に存在するものですが、コピー品では字体の太さ、間隔、そして滲みに不自然さが見られます。素人が手書きしたかのような、基準外品の典型的な特徴です。
✅ 内側のロゴと製造国の字体
シリアルナンバーと同様に、内側に刻印されたロゴや製造国の字体にも注目してください。正規品と比べて字体がガタガタしていたり、極端に太かったり細かったり、滲みが見られるなど、粗悪な仕上がりになっています。
✅ 金具の処理
一見すると綺麗に見える金具ですが、よく見ると縦線が入っていたり、表面にバリ(突起)が残っていたりと、正規品では考えられないような粗雑さが散見されます。ルイ・ヴィトンのクオリティとしてはありえないレベルです。
まとめ:知識が最大の防御策
ルイ・ヴィトン製品を取り扱う上では、「このラインには、どの柄が存在するのか/しないのか」といった、モデルと柄の組み合わせに関する知識も非常に重要です。