何種類かの鑑別器具を組み合わせて、総合判断が望ましいです。
赤色に蛍光すると天然サファイアの可能性が非常に高いと分かります。
一般的に合成サファイア(ベルヌイ法・フラックス法)は赤色に蛍光しないためです。
しかし稀に一部の水熱法が蛍光を示しますが、流通量は極めて少ないです。
蛍光すると天然の可能性が高いけれど、蛍光しないからといって合成とは限らないと言うことです。
天然ブルーサファイアのうち、赤く蛍光反応するものは40〜50個中1個程度と言われています。
ちなみにカラーチェンジサファイアの場合は、天然カラーチェンジサファイアは蛍光反応なし。
合成カラーチェンジサファイは赤く蛍光反応する場合が多いとなります。
ガラス含浸サファイアの多くは、ルーペで見分けることができます。
表面を見る
ルーペでガラス含浸サファイアを見ると、表面にヒビのような、亀裂のような線があります。
ガラス含浸サファイアは、サファイアの亀裂した部分からガラスを浸透させて処理する方法。
そのため、表面にヒビ割れがある必要があるんだそうです。
含浸処理を行うことで、色鮮やかで美しいサファイアになるのですが、表面の亀裂は消すことができません。
表面に傷が多いな・・・と思ったら、ガラス含浸サファイアを疑っても良いかもしれません。
内部を見る
ルーペでガラス含浸サファイアを見ると、内部に気泡が入っているのが分かるそうです。
ガラスを含浸処理したサファイアにはガラス製品に見られるような気泡ができる場合が多いそうです。
色帯や天然の内包物が見えると80%以上天然石、逆に色帯が見えない、気泡が見えると80%以上合成石と言われています。
市場に多く出回っている合成ブルー・サファイアは、ほとんどベルヌーイ法と呼ばれている方法で造られています。
この方法で造られたブルー・サファイアには直線状の色帯は見られません。
少し濃淡がある曲線状の筋が見られるだけです。
天然石か合成石か又は処理の有無、模造品なのかは、専門知識がないと見分けることは困難です。
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