クンツァイトの特徴とその見分け方について

◆ クンツァイトついて

この宝石は、1902年にアメリカの宝石博士、クンツ氏に発見された比較的新しい宝石で、発見者の名前にちなんで『クンツァイト』と名付けられました。

ちなみに、アメリカのカルフォルニア州で発見されたことから「カリフォルニア・アイリス」という別称も持っています。

クンツァイトは、リシア輝石の中でピンク〜紫色をしている物を指します。

鉱物的には、スポジュメンに属し、ギリシャ語で灰色を意味する名前の通り、無色や黄色がかった灰色をした石なのですがリシア輝石内部のアルミニウムイオンがマンガンイオンに置き換わることで、クンツァイト特有の上品な発色をします。

カラーは薄ピンク~赤紫色の物があり多色性が強く、角度を変えると色彩に濃淡の二色性を示します。

◆ リシア輝石とは
桃色の彩色はマンガンイオンに、緑色の彩色はクロムイオンの色中心、または鉄イオンとマンガンイオンにそれぞれ起因し、黄色の彩色は未知の構造による色中心であり、一部の石はシャトヤンシーを示します。

ピンク色や紫色がクンツァイトと呼ばれていますが、リシア輝石は含まれるイオンの性質で色が変わり名前も変わります。

グリーンカラーをヒデナイトイエローをトリフェーンと呼び、いずれも、その石を発見した鉱物学者の名前に由来します。

注意が必要なのは一方向に割れやすい劈開性を持っている為、割れやすいです。

クンツァイトには、無処理の物はもちろん、加熱処理、放射線照射された物がありますが、どれも通常処理の範囲内とされ、殆どの場合価値に差がありません。

◆ 見分け方

パッと見て似ている石はローズクォーツ、アメジスト、モルガナイト等があります。

特にモルガナイトとの区別が難しいですがクンツァイトの方がピンク色が濃いと思います。

クンツァイトは多色性をもった石なので、場所によって色が濃かったり淡かったりします。

さわり心地もポイントです。

クンツァイトは、傷のつきやすい性質から、表面がスベスベではなく、類似石はスベスベしたものが多いです。

触ってみて妙に滑らかだなと感じたら注意が必要です。

ブラックライトを使った方法で、クンツァイトとモルガナイトを見分けられます。

クンツァイトは蛍光性がオレンジ〜オレンジピンク系を示すことから判断出来ます。