今回は、タグ・ホイヤー モナコ 50周年記念モデル の基準外品をご紹介します。
非常にユニークな作りとなっていて、思わず笑ってしまうような基準外品です。
このモナコの正規品は「左側」にリューズがあるのが特徴なのですが、どうやらコピー品製造業者には左側にリューズを配置して動作させる技術はなかったようです。
分かりやすい部分以外にも、時計の真贋鑑定の基礎となるポイントがいくつかありますので、ぜひ覚えておいてください。
真贋鑑定ポイントは⏬
✅左側にリューズ、右側にもリューズ…
正規品は左側のリューズで操作ができますが、こちらは左側リューズを回しても反応しません。右側を見てみると、なんとこちらにもリューズがあり、操作してみると針が動きました。
モナコは左側にリューズを配置した独特なモデルですが、そのためには機械も左側用にしないといけません。
残念ながらコピー品を製造した業者は、コストも掛かるからなのか、再現しなかったようです。
✅針とインデックス
時計の真贋鑑定の基礎として知られる部分です。
針の作りが雑、センター部分も塗装が汚いですね。
また、インデックスのバーとポイントを見てみると、ズレているのが分かります。
正規品は垂直に並んでいてピタッとなっているはずです。
✅バックル刻印
コストの削減なのか、技術力のなさなのか、レーザーの細い線でロゴが刻まれています。字体もおかしいし、深さもありません。
時計は数多くのモデルがあり、なかなか触れる機会が少ないと真贋鑑定に迷ってしまう事もあるかもしれません。
以前もお伝えしましたが、真贋鑑定の基本は正規品の作りを記憶することです。
LUCEの
7日間集中 真贋鑑定セミナー
お電話の受付時間:平日10時~19時