デビアスグループの親会社であるアングロ・アメリカンの発表によると、デビアスの今年の売上高が26%減少しています。同社は来年の生産予想額も縮小発表する予定。
12月に初め、投資家と専門家対象の実績発表によると、デビアスの2019年の生産量は、前年の3500 万カラットより11%減少した3100 万カラットになると予想されています。
2019年の原石販売価格の平均は20%下落しており、デビアスダイヤモンド価格指数は 5%低下。
サイト上で販売されている商品構成も商品価格基準で15%も下方修正されました。
デビアスが高い品質の原石を市場環境が改善されるまで保持しているから、という理由もあります。
アングロ・アメリカンの最高経営責任者マーク・キューティファニは、現在のダイヤモンド市場はかなり困難な局面にあると考えているようです。
デビアスのスポークスマンであるデビッド・ジョンソンは、「2018年末の連休シーズンの実績が芳しくなく、小売業者は年初に在庫を補充する必要性を感じなかった。これは全体にわたった需要に相当な影響を及ぼし、主にダイヤモンドの研磨会社にとって大打撃になった。デビアスの2019年における原石の売上高が減少し、今後2年間の生産予想量が縮小されたのもまさにこれが原因である。」と発表しました。
ジョンソンはデビアスが苦境に立たされているのは合成ダイヤモンドに市場を奪われたからではないとして、「天然ダイヤモンド市場に比べると合成ダイヤの市場は非常に小さく、天然ダイヤモンド市場の1〜2%に過ぎない。私たちの研究結果を見ると、消費者は天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドを別の商品群として認識している。上記の指摘のようにダイヤモンドジュエリーの消費者の需要は、前年に比べて大幅に安定した。また、ダイヤモンドの原石の売上高と生産見通しを変更したのは、私たちの産業の最終消費レベルからではなく、研磨部門の課題である。」と述べました。
アングロ・アメリカンのCEOキューティファニは、来年の実績を予測するとして「今年の状況が少し改善されたのは確か。状況は少しよくなりだしたが、施策にそれを反映するにはまだ早い感がある。」と述べています。
ベイン・アンド・カンパニーは、過去11日に発表した「年次ダイヤモンド報告書」で、2020年は業界にとってより良い一年になるだろうと言ったものの、2021年までに完全に回復することは期待されないと考えています。
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