A.多くの場合、業者限定の古物オークションの方が高値で売却できる可能性が高いです。ただし、品物の種類や状態によっても変わるため、その理由をご説明します。
古物オークションは、古物商の許可を持つプロの業者だけが参加できる場所です。そのため、商品の価値を正確に見極める目利きが揃っています。ヤフオクのように一般の消費者が参加するオークションと違い、プロ同士が適正な価格で競り合うため、本来の価値が反映されやすいのです。特に、専門性の高い時計や貴金属、希少なブランド品などは、その価値を理解しているプロが集まる古物オークションの方が、適正な価格で評価されやすい傾向にあります。
ヤフオクは一般の消費者が主な参加者です。個人の購入予算には限界があるため、高額商品やマニアックな商品は価格が伸び悩むことがあります。一方、古物オークションの参加者は「仕入れ」を目的としています。転売して利益を出すことを前提としているため、商品によっては、ヤフオクでは考えられない高値で競り上がることも珍しくありません。
古物オークションでは、出品されている商品が事前にプロによって鑑定されていることがほとんどです。そのため、偽物を掴まされるリスクが非常に低く、安心して高値で入札できます。この「安心感」も、価格を押し上げる一因となります。
とはいえ、ヤフオクが古物オークションを上回ることもあります。
最近流行しているモデルや、未使用に近い状態の品物は、一般の消費者が「今すぐ手に入れたい」という強い需要を持つため、ヤフオクの方が高値で売れることがあります。
専門性がそれほど高くない商品や、熱心なファンがいるコレクションアイテムなどは、古物オークションよりもヤフオクの方が市場規模が大きいため、思わぬ高値で落札されることがあります。
ヤフオクと古物オークションにはそれぞれの強みがあります。高額なブランド品や時計、貴金属を売るなら、プロが適正に評価する古物オークションが有利です。
流行品や一般向けの商品を売るなら、幅広い層にアプローチできるヤフオクも有力な選択肢となります。どちらも活用して、品物ごとに最適な売却方法を選ぶことが、最大限の利益を出す秘訣と言えるでしょう。