12月に入る少し前から全体的に流通量が増えてきますが、それに乗じて基準外品もどんどん国内に入ってしまっています。
海外で作られたこのバッグ、かなり丁寧な作りになっています。
ステッチもきれいにそろえられ、生地を重ね合わせている部分も不自然な点はありません。
エルメスの場合は抜群に良い素材を使っているので、偽物はすぐに見破れます。
触った時の感覚がまったく違ってくるからですね。
弊社では20年以上エルメスを取り扱ってきたこともあり、精巧に作られたものであっても触ればすぐにわかります。
一番の真贋ポイントは使用されている皮革の質感。
これは当店の鑑定士のみではなく、常日頃からエルメスの商品を愛用されている方ならすぐにわかります。
それほどエルメスのバッグや財布に使用される素材は図抜けたクオリティなんです。
金具の質感やロゴなども丁寧に作られています。
作りが粗悪なものは、角がかなり立っていて触るとちょっと痛いぐらいですが、こちらのバッグは小さな金具もしっかりと面取りされていました。
丁寧な仕事を基準外品の中に見つけてしまうと、悲しい気持ちになります。
ステッチに関しても、ぱっと見はきれいです。
しかし、ステッチの幅が均一ではありません。
ミリ単位の話ではありますが、こういった不揃いのあるステッチはエルメスの製品では見たことがありません。
経年で劣化したのならともかく、未使用状態で糸の幅の大きさが変わっているはずがないのです。
こちらもわかりやすい例です。
ステッチも重要な真贋ポイントとなります。
なぜなら、エルメスの仕事は本当に完璧だからです。
「エルメスといっても、この程度の小さなミスはあるんだな」ということすら思ったことがありません。
こんなところ、だれも見ていないんじゃないかな?と思える細、本当に細かい部分まで作りこまれています。
ステッチを見て少しでも違和感を感じたら、それは基準外の品である可能性が高いです。
ファスナー部分もきっちりと作りこまれています。
しかし、側面を見てみるとやや処理が粗くなっています。
面取りもあまりされていないので、やけに角がシャープになっていました。
基準外の品物は、こういった外から見えない場所を軽視する傾向にあります。
底面のステッチもチェック。
やはりそれなりにきれいに作られています。
エルメスの製品をじっくり見たことがなければ、愛用している人でも見落としてしまうかもしれません。
そして付属品です。
最近見かける精巧な基準外の品物は、こういった付属品にも力を入れているようです。
なんとなく「偽物を作るのに付属品までわざわざ作らないだろう」という顧客の心理を逆手にとり、付属品も作りこんでいるのです。
弊社のセミナーでは確実に判断できるポイントをお伝えしています。
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