ルイ・ヴィトンの見分け方 形の崩れ、縫い目の色や傾き、素材と金具、刻印やフォントなど

1854年に設立されたルイ・ヴィトンは、世界で最も古い高級ファッションブランドのひとつです。人気がありすぎるために、残念ながら不正品が多数出回っています。ルイ・ヴィトン製品の真贋と見分け方についてまとめました。

1. 形の崩れ、傾きをチェックする

ルイ・ヴィトンのバッグを購入するときは、バッグそのものだけではなく、ルイ・ヴィトン超一流の職人が仕上げた「品質」「付加価値」にお金を払っているわけです。

バッグが職人の手によってしっかり仕上げられているか、その品質を見ることはルイ・ヴィトンを鑑定する際の非常に重要な第一歩です。

なぜなら、バッグの形が崩れていたり、ついていない折り目がついていたり、外観が安っぽく見える、ということは本物のルイ・ヴィトンの製品では考えられないからです。

新品のルイ・ヴィトンは全てが職人技のよって完璧じゃないといけません。

例えば持ち手ハンドルは頑丈で左右対称でなければならず、持ち手ハンドルがはじめから傾いていては出荷などできないわけです。

※上記は基準外製品の画像です。縫製や仕上げが雑だったりすることはありません。

中古のルイ・ヴィトンのバッグは、年代によって多少の形の崩れがあるかもしれませんが、新品時と同じ品質を維持しているはずです。

言い換えれば、ルイ・ヴィトンは、バッグの素材や作りに非常に耐久性があり、何十年経ってもその形状と姿勢を維持するという点で、他のデザイナーブランドとは違っています。

新品や中古のルイ・ヴィトンバッグの形状が型崩れではなく不自然に傾いていたら、それは本物ではない可能性があります。

2. ステッチの質とパターンを確認する

ルイ・ヴィトン 縫い目

ルイ・ヴィトンのバッグの他の部分と同様に、ステッチも完璧でなければなりません。

ステッチの間隔が均一で対称的に見えることを確認し、ステッチの間隔が一定かどうか、解れなどの怪しい点がないことを確認します。

本物のルイヴィトンのバッグは、手で縫われていて、各ステッチにはわずかな角度があるはずです。

角度がなく真っ直ぐなステッチがあるバッグは、ステッチの穴が大きく不規則で機械で作られた不正品の可能性が高いので気を付けてください。

ステッチの色

本物のルイ・ヴィトンのバッグのもう一つの重要な特徴は、ステッチの色です。

ルイ・ヴィトンは、耐久性と耐候性を高めるために特別な種類の樹脂で糸をコーティングしています。

不正品は、ステッチに明るい合成の黄色やオレンジ色の糸を使用していることが多く、これは簡単に見分けることができるポイントの一つです。

モノグラム・キャンバス・バッグによく見られるように、本物のバッグの樹脂もまた、経年変化で古びていきますが、色調が薄くなったり濃くなるだけです。

ステッチ数

ルイ・ヴィトンの真贋判定ではステッチ数が重要です。

ハンドルがハンドバッグに取り付けられている場合、ハンドルを取り付けるタブの上部に沿って3つまたは5つのステッチがあるはずです。

例えばアルマでは、持ち手ハンドルとバッグ本体をつなぐタブの上に、ちょうど5本のステッチが施されています。

3. 素材、金具、作りの良さをチェックする

ルイ・ヴィトン 金具

ルイ・ヴィトンといえば、スピーディ、アルマ、ネヴァーフルのいずれかで、トレードマークであるLVモノグラム・ブラウン・キャンバスのアイコンバッグが思い浮かぶのではないでしょうか。

これはおそらく最も広く普及している人気のあるルイ・ヴィトンのスタイルですが、他にもいくつかのタイプがあります。

ルイ・ヴィトンの幅広いハンドバッグの中で、素材、ハードウェア、製造品質は非常によく似ています。

使われている素材・質感を知ることは、本物のLVと不正品を見分けるうえでシンプルかつ効果的な方法です。

以下は、ルイ・ヴィトンがハンドバッグに使用している最も一般的な素材です。

モノグラム・キャンバス

星と花とL&Vが全面にちりばめられた模様はルイ・ヴィトンの顔とも言えます。

このデザインを生み出したのは、1896年のこと。

2代目であるジョルジュ・ヴィトンが当時の相次ぐ不正品への対策として作り上げたのです。

ヒントは日本の家紋にあったといわれており、当時彼が親交を深めていた芸術家たちがジャポニズムに傾倒していた背景があります。

最も有名で誰もが認識されているルイ・ヴィトンの美学であるLVモノグラム・キャンバスは、100年以上に渡って基本であり続けています。

この素材は、処理工程とそれによる比類のない耐久性により、当時としては画期的なものでした。

モノグラム・キャンバスは手触りが非常に豪華ですが、レザーではありません。

不正品の多くはフェイク・レザーを使用し、そこにモノグラムをプリントしています。

モノグラム・キャンバスは、柔らかくてしなやかではなく、やや硬くて耐久性があるのが特徴です。

マルチカラー・モノグラム

2003年に発売されたマルチカラー・モノグラムは、現在では製造中止となっている限定品です。

ルイ・ヴィトンとアーティストの村上隆氏との特別なコラボレーションで、明るい夏のトロピカルカラーからインスピレーションを得たものでした。

そのため、バッグのLVモノグラムはレインボーカラーになっています。

このバッグはますます希少になっており、二次流通市場を通じてのみ購入することができ、その価格は時が経つにつれて上昇するばかりです。

人気のあるコレクターズアイテムになっていて、ある意味資産となっています。

ダミエ・モノグラム

モノグラム誕生100周年にあたった1996年。

この年に長い眠りから覚めたかのように市松模様からなるダミエキャンバスは甦った。

実はこのラインが最初に発売されたのは1885年。

あまりにも有名なモノグラムより11年前のことで当時としては革新的でもあった登録商標「MARQUEL.VUITTON DEPOSSE」という文字がその品質に対する自信とともに刻まれたのです。

ルイ・ヴィトンのもうひとつの看板ラインであるダミエ・キャンバス。

ダミエ・エベヌ(ブラウン/ブラック・キャンバス)やダミエ・アズール(ホワイト/ブルー・キャンバス)をよく見かけます。

また、グラファイトなどの色もあります。

ダミエ・プリントのバッグが選ばれているのは、ロゴ入りのモノグラムよりもさりげなく主張しているからですが、素材自体は同じです。

しかし、ダミエ・アズールは、白地のために汚れやキズが目立ちやすいので注意が必要です。

モノグラム・ヴェルニ・レザー

マークジェイコブスが初めて手掛けたバッグのデザインがヴェルニラインです。

当初ブルーとベージュの艶やかなエナメル素材は新生ルイ・ヴィトンのプロローグでもありました。

カーフレザーに光沢のあるパテントをコーティングしたもので、ルイ・ヴィトンの中でも特に若々しい印象のある製品です。

外観だけでなく、その耐久性においても独創性あふれるラインです。

ルイ・ヴィトンのモノグラム・キャンバスは頑丈なことで知られていますが、ヴェルニははるかにキズが付きやすく、色移り、擦れに弱いのです。

モノグラム・エンプレインテ

ルイ・ヴィトンのモノグラム・エンプリンテは、グッチのグッチッシマ・レザーとよく似ています。

LVのレザーは独特の香りを持っており、不正品にありがちな化学物質の匂いがすることはありません。

この素材は他のデザイナーのレザーに比べて比較的耐久性がありますが、モノグラム・キャンバスのように風雨に耐えることはできません。

4. 刻印、フォントの形とサイズを確認する

ルイ・ヴィトン ロゴ

ルイ・ヴィトンが、全てのハンドバッグの中で一貫しているもう一つの特徴はシンボルマーク刻印です。

ハンドバッグの中には、「LOUIS VUITTON PARIS」の刻印が入ったレザーラベルが付いています。

これは不正品の偽造業者がよく間違える点のひとつなので、ロゴ、フォントの形、間隔、刻印自体の打刻の深さの均一差などの品質をよくチェックしてみてください。

最初に見るべきは、ロゴ・文字のスタイルです。

本物のルイ・ヴィトンのロゴでは、フォントは次のようになっています。

「L」は短い底辺で「O」は大きくて真ん丸です。「O」は楕円形ではありません。

2つの「T」は非常に近くて、もうほとんど触れているように見えますが実はくっついてはいないんです。

フォントスタイルは細くてシャープです。

刻印の周りのステッチもきれいで、打刻の深さも一貫していなければなりません。

糸のほつれ、ステッチの不揃い、刻印が歪んでいるものはすべて不正品と思った方がいいでしょう。

LVスタンプの真正性を簡単に確認するには、LOUISのLとO、そして®のシンボルの関係を調べます。

もしLとOの間に明らかに目立つ隙間があれば、危険です。

本物の刻印は、LとOは非常に接近しています。

また、®マークの位置を確認してみてください。

VUITTONのVとUの間の上に左右対称に配置されているはずです。

もし、VとUの間の中心線から大きくずれているようであれば不正品の可能性が高い。

文字の形は、不正品を見分ける際にわかりやすいポイントです。

離れた位置にある “T “や楕円形の “O “は特に注意してください。

5. 製造番号が正しいことをチェックする

1980年代以降、ルイ・ヴィトンは独自の製造番号を使用して、バッグがいつ、どこで作られたかを詳細に示すようになりました。

シャネルは、個体番号に一連の数字を使用しており、これはシリアルナンバーとして機能し、真贋にも使用することができます。

エルメスはアルファベットの文字と〇・□形の中の文字を使ってバッグの製造年を決定しますが、ルイ・ヴィトンは文字と数字の組み合わせで、バッグが作られた場所と正確な年代を、その年の週まで特定しています。

LVバッグの製造番号が本物であり、「made in~」刻印後の作られた場所が製造番号一致することを確認することは重要なポイントです。

ただし、最近増えてきているミラーコピーと呼ばれる非常に精巧なレプリカを作る悪質業者の連中が、ルイ・ヴィトンの製造番号を知ったうえで、それを不正品のバッグにすでにコピーできることは覚えておいた方が良いですね。

したがって、本物であることを証明するために、製造番号だけに頼ってはいけません。

すべてを考慮に入れて、バッグ全体を総合的に調べて、本物かどうかを判断する必要があります。

ほとんどのルイ・ヴィトンのバッグには、2文字の場所を示すアルファベットコードの後に4つの数字が続くか、あるいは場所のアルファベットコードがなく前に4つの数字があります。

このルールの例外は、スペシャルオーダーのバッグ、クリエーションオーダーのバッグ、オプショナルオーダーのバッグ、リクエストオーダーのバッグおよび古いいくつかのヴィンテージのバッグです。

この4つの数字は、バッグが作られた日付をコード化するため、非常に重要です。

2007年から現在までに製造されたルイ・ヴィトンのバッグでは、1番目と3番目の数字は週を表し、2番目と4番目の数字はバッグが製造された年を表しています。

これは、2021年に製造されたルイ・ヴィトンでも同様です。

つまり、DU0211は、2021年の第1週にフランスで製造されたバッグのLV製造番号、ということになります。

1990年から2006年に製造されたバッグの場合も同様ですが、1桁目と3桁目の数字は週ではなく製造された年の月を表しています。

なぜルイ・ヴィトンの不正品が出回るのか?

フランスの超一流ブランドであるルイ・ヴィトンは、ブランドの特徴であるモノグラム・キャンバスを使用した豪華なトランクで絶大な人気を得ていました。

今では世界的に有名なLVモノグラムも、1896年からルイ・ヴィトンの旅行用トランクに採用されていましたが、当時の偽造業者はすでにこのアイコン的トランクを模倣しようとしていました。

この旅行用トランクの素晴らしさは、現在のルイ・ヴィトンの製品にも受け継がれています。

実際、ヴィンテージのトランクに使用されている加工されたキャンバスは、スピーディやネヴァーフルなどのアイコンバッグに使用されているものと同じです。

この驚異的な品質と耐久性が、ルイ・ヴィトンのバッグを魅力的かつ高価なものにし続けてきた経緯があります。

ただし、安価に作られた不正品を販売しようとする偽造業者にとっての標的にもなってしまうわけです。

大切なのはブランドが守り続ける「品質」「質感」を知ること

ルイ・ヴィトン 持ち手

ルイ・ヴィトンは、長年にわたって非常に多くの異なるタイプのバッグを製造してきたため、各バッグの詳細を知るためには分厚い本が必要になるほどです。

しかし、過去150年間、ルイ・ヴィトンが一貫して行ってきたことがあるとすれば、それは素材、ハードウェア、そしてそれぞれのバッグを作る際の職人魂です。

ルイ・ヴィトンの製品に共通している「品質」「質感」を知ることは、不正品を排除するうえでとても大事な要素です。

まずは、いかにこだわりを持って作られたものなのかを知るべきでしょう。

20~30年前のヴィンテージから、今年のコレクションまで、すべての商品に共通する「品質」「質感」を知り、本物を見分けて欲しいと思います。

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