まず大きさで、アコヤ真珠はほとんどが8mmくらいまでで、9mmから10mmは極端に数が少なくなって、白蝶真珠や黒蝶真珠の種類は反対にほとんどが9mm前後からで、稀に20mmに近いものがあります。
ただし、アコヤ真珠や白蝶真珠、黒蝶真珠は、大きくなればなるほど、真円ではなく、おまんじゅう型やバロック型に近くなる傾向があります。
そして、大きさ以外での見分け方は、表面の艶と模様が重要になります。
模様といっても種類によって異なる表面の微妙な色合いのことであり、おもに薄い表面の模様の違いが艶に反映される傾向がありますので、そういう観点で模様の説明をします。
ひとことで見分け方を言えば、アコヤ真珠はきめが細かく、白蝶真珠、黒蝶真珠は荒めで、これは見た印象だけで、実際に白蝶、黒蝶が荒いのではなく、種類によって違う表面の模様の印象のことです。
感覚としての見分け方は、アコヤ真珠はきめが細かく、真円が多く、白蝶真珠や黒蝶真珠は大きめで艶が強く、真円は少なく若干シェイプが流れていて、ちょっと荒めの印象(印象だけ)です。
そして、淡水真珠は、形である程度判断できると思いますが、アコヤ真珠や白蝶真珠、黒蝶真珠と似たものがある場合の見分け方の判別方法は 艶 です。
海水はさまざまな養分をたくさん含んでいて粘り気があり、真珠の表面にも油分のような粘り気が付着して艶として反映されていくはずです。
それに比較して、淡水は真水なので、表面はさらっとした感じになりますので、それが、真珠にも反映されるはずです。
あくまで相対的な感覚で、淡水真珠よりアコヤ真珠、白蝶真珠、黒蝶真珠は粘り気(艶)があるイメージです。
さらに、淡水真珠の技術向上で真円に近いものも市場に出回っていますので、見分け方は慎重にする必要があります。
花珠真珠
花珠鑑別はダイヤモンドのように業界の統一基準がありませんので、鑑別機関ごとに独自の基準を設けて判定を行っているのが実情です。
そして、長年に渡って花珠真珠を扱っている宝石業者の間では、以前よりも全体的に判定基準が下がってきていると認識されている場合もあります。
それは、最近は真珠市場で花珠を求める声が多くなってきていますので、花珠判定基準を上げ過ぎると、需要に対して供給が間に合わなくなるという側面もあるのかもしれません。
参考になれば幸いです。
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