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2021.04.14

トルマリンの色の種類と特徴、見分け方について

トルマリン

ルベライト

トルマリンの中でも美しいとされ、価値の高い石です。

「ルベライト」という名称は、ルビーのような赤を意味していて、理想とされるのは、鮮やかなピンクから赤に至る色で、バイオレットのトーンを帯びていて、そのほかの色の濁りのないものです。

良質なルベライトは、タンザニアとナイジェリアの産地で、グレードの低い石は、多くが放射線処理で濃い色に変えられます。

色は濃いピンク~レッド、赤色に近い程、市場価値が高くなるとされています。

ピンクトルマリン

明るいピンクのトルマリンをピンクトルマリンと呼び、ルベライトとの違いはピンクの濃淡だといわれています。

カナリートルマリン

ビビッドなイエローカラーが魅力的なカナリートルマリン。

薄いイエロー~ゴールドまで幅があるものの、少しグリーンを帯びた鮮やかなイエローが最も高く評価されています。

ベルデライト(グリーントルマリン)

深い緑色か、黄みのある緑色で、もっとも人気が高く、貴重とされているのは、エメラルドグリーンや明るいリーフグリーンにクロムグリーンです。

14:20 日本流通勉強会 これらの色は、小さいものやインクルージョンがあるもの、あるいは色合いが若干暗過ぎるか、明るすぎる物はありますが、5カラット以上の澄んだグリーントルマリンはなかなか市場でもお目にかかれません。

アクロアイト(ホワイトトルマリン)

ギリシャ語で無色のという意味の「akhroos」から由来しているといわれる、クリアカラーのトルマリン、アクロアイト。

エルバイトに属するものが多いといわれるアクロアイトですが、産出量はあまり多くなく市場に出回るものは全くの無色ではなく僅かに色が付いたものが多いともいわれています。

インディゴライト

サファイアのような青からトルコ石のような明るい青緑まで、あらゆるトーンの青を内在するトルマリンで、青いトルマリンの多くは色が暗く、黒っぽいので多くが熱処理で明るい色に変えられます。

殆どのものが不透明から半透明で、透明度の高い物は少ないといわれています。
そのため宝石品質の物は希少なのだそうです。

パライバトルマリン

パライバトルマリン

パライバトルマリンのブルーは、サファイアの青でもなければ、インディゴライトの青でもない、パライバのブルーはパライバだけのもので、ほかに代われる宝石はありません。

「空の青とも海の青とも言えない色」などと、これまでに、その色を多くの人が表現してきましたが、どれもパライバの色を言い表わす事はできていないのです。

それ程までにパライバの色は独特の色をしています。

中でもネオンブルーといわれる色合いは希少で、加熱処理が施されていない非加熱のものは価格も高騰しています。

ドラバイトトルマリン

黄みを帯びた茶色からオレンジを帯びた茶色に至るトルマリンで、二色性があり、見る角度によって異なる二つの色が現れ、また、熱処理で明るくされる事があります。

ショール(ブラックトルマリン)

ブラックトルマリンは、ビーズの素材として使われる物で、そのほかのジュエリーにはほとんど利用されていません。

ブラックトルマリンはジェットよりも硬く、耐久性が高いので、ビクトリア時代のイギリスでは、モーニングジュエリーとして広く利用されました。

バイカラートルマリン

グリーン系とピンク系の組み合わせが多い印象ですが、グリーンとブルーやレッドとブルーの物もあります。

また、加熱処理にて色調節される宝石が多い中、バイカラートルマリンはもともと傷がある物が多い事から、高熱で割れてしまう事を避けるため加熱されず天然のままの色が楽しめます。

色のコントラストが明確で、インクルージョンの少ない石は価格が高くなります。
3色の場合はトリカラートルマリンと呼ばれています。

ウォーターメロントルマリン

その結晶はグリーンとレッドの色合いが名前の通り「スイカ」のように見えます。

周りがグリーン、中央がレッドやピンクでまさにスイカを輪切りにしたような見た目は、柱状の結晶を輪切りにして研磨される事でこのようになるそうです。

クロムトルマリン

クロムが含まれているトルマリンをクロムトルマリンと呼びます。

多くはグリーンを有するといわれますが、グリーントルマリンよりも彩度が高く、色が濃い物が多いです。

色性をもつ為、方向によっては殆ど黒に見える事もあるようで中には、光源を変えると色が変わる、カラーチェンジ効果をもつ物もあります。

トルマリンキャッツアイ

棒状のチューブインクルージョン が内包されている事で猫目のように一筋の光が浮かぶキャッツアイ効果をもつトルマリンです。

内包物がある事で光が浮かぶので、透明度は低く半透明なのが特徴で2色が楽しめるバイカラーキャッツアイも存在するそうです。

トルマリンインクォーツ

トルマリンクォーツやトルマリネイテッドクォーツとも呼ばれるクォーツの中にトルマリンが内包された物です。

多くはクリアなクォーツの中に棒状のトルマリンが内包されています。
トルマリンインクォーツの中に含まれる物はショールトルマリンである事が最も多く次に多いのがドラバイトだそうです。

インディゴクォーツ

クォーツの中にインディゴライトトルマリンが含まれる場合もあり、それらはインディゴクォーツと呼ばれます。

数としては多くないそうですが、バランス良く入っている物はサファイアのようにも見えるようです。

トルマリンインペリドット

ペリドットの中に含まれている物は、トルマリンインペリドットと呼ばれます。
オリーブグリーンのペリドットの中に褐色の針状のトルマリンが内包されています。

参考になれば幸いです。

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