コロナウィルスの影響でブランド品を競る古物市場を中心にネット上で開催する方式がここのところ増えている。
背景にはコロナウィルスの影響もありますが、古物市場の乱立による開催日程の問題や効率化等があるためでもあります。
大手主催者のSOUは、今年9月にはリアル競りを廃止し、完全ネット化に切り替えると話題を呼んでいます。
ただ、事が起こればリアルをネットに切り替えれば解決と、事は単純ではありません。
リアルのブランドリサイクル古物市場は、下見から本番までの期間を考えると他の市場と日程が重なることが避けられない状況になってきています。
そのため開催日を単純に増やして対応するのが難しいという現状があります。
また、1開催の出品商品の増加により、オークションの競り時間が長引くと相場への影響やバイヤーの体力的な負担も大きくなるため、解決策を探っている状況です。
もちろん、長時間のオークションは主催者の人件費等の負担増加にもつながるため、出品者、バイヤーや主催者側の利害が一致することでもあります。
ネット化すれば、日程や距離に関係なく多くのバイヤーに参加してもらえるメリットがあります。
出品量が増えても問題ないと思われがちだが、事は単純ではありません。
リアルは現物の下見ができるため、バイヤーは限界まで踏み込んだ値を指せますが、その分競合バイヤーとの競り合いにより値も上がりやすい傾向があります。
その結果、出品者の満足度も上がり良質な出品商品が集まるという好循環を呼ぶことになります。
しかし、ネットでは画像をもとに判断し、競合の顔も見えないため、ネットでの相場は予定調和で終わりがちとなり盛り上がりに欠けることになります。
競り上がりに重要なのは人数というより買い手バイヤーの顔ぶれによるところが大きいので、ネット上で買いの弱いバイヤーが集まっても相場は上がらない理屈はわかると思います。
そのため、ある市場主催者は「ネットには相場が安定しているものや低単価な商品が集まりがち」と話しています。
そのため買いやすさや良質な出品商品を求め、遠方まで足を運ぶバイヤーが多数いるが、一見非合理のようでリアルの理が存在するのも事実です。
リアルとネットが別々に開催されるオークションはありましたが、弊社のオークションは、いち早くネットとリアルの融合という独特な形を構築しているため、リアル、ネットのどちらでも即時対応できる形となっております。
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